よくあるご質問をまとめてみました


質問

 『小説塾』では、具体的にどんな添削やアドバイスをしてくれるのですか。

回答

 その作品に合わせて講評し、様々な添削とアドバイスをいたします。具体的には、誤字脱字や、言葉の使用方法の間違いなどの細かな指摘もあります。そして整合性といって、つじつまの合わない部分を指摘することもあります。大きな部分では、物語の出し入れの順序や、人物の描き方、作品導入部の読者の興味のひき方、中盤の盛り上げかた、後半の感動や読後感を意識した書きかたなど、多岐にわたります。題名へのアドバイスもありますし、登場人物の名前や性格づけについてのアドバイスもあります。必要に応じて、梗概の書き方もご指導します。

 すべての作品に上記すべてのアドバイスをするのではなく、その作品に何が必要か、何が不要なのかを見極めながら、最善の作品になるようなアドバイスをいたします。文章の細かな部分から、小説という大きな舞台作りまでを、実作品に沿ったかたちでアドバイスするので、具体的で実践的な創作訓練になるはずです。



質問

 何度か賞に応募したのですが、いつも1次選考さえ通過せず、落とされてしまいます。なぜなのか、その理由がわかりません。

回答

 賞に応募しても、落選の理由は教えてもらえませんよね。しかし、落選した作品を『小説塾』の1回完結講座に送れば、どこがいけなかったのか、どこをどう直せばよくなるのかを、細かく適切に指導してもらえます。そのアドバイスを参考にして書き直してもいいですし、別の新しい作品に取り組むこともできます。いままで手探りだった創作活動に、具体的な光が見えてくるはずです。



質問

 この通信講座で添削・アドバイスしてもらった作品を、小説の新人賞などに応募してもかまわないのですか。

回答

 はい。まったく問題ありません。

 講評や添削は、あくまでもアドバイスです。それを参考にして、書き直すかどうかはご自由ですし、どう書き直すかは書き手が決めるのですから、書き上げたものは、あくまでもその人の著作物です。プロの作家も、編集者のアドバイスに従って書き直すことがあります。あるいは、編集者の意見にしたがわずに、書き直さない場合もあります。どちらにしても、書き上がったものは、その作家の作品なのです。
 したがって、それをどこに応募しても、まったく問題はありません。ご自分の作品だと胸を張って応募なさってください。そして、それがもし受賞したら、その手柄はすべてあなたのものです。この講座は、そのために少しでもお力になれればいいのです。



質問

 家族や友人に、自分が書いた小説を読んでもらっていますが、これ以上、どこをどう直せばいいのかがわかりません。『小説塾』で受講することの利点は何でしょうか。

回答

 あなたが書いた作品を身近な人に読んでもらうという方法は、『小説塾』ではあまりおすすめしません。なぜならご家族や友人たちからは、あなたとの関係性を悪くしたくはないので、「すごいねえ」「こんなの、よく書いたね」「私には小説なんて書けないなあ」などと、絶賛に近い褒め言葉しか返ってこないのではないでしょうか。この褒め言葉が実は、あなたの才能の伸びを停止させてしまっているのです。

 ご家族や友人が作家だったり、文芸編集者だったりする場合は別ですが、それでも親しすぎる人物は、あなたの作品の欠点をはっきりとは言ってくれないのではないでしょうか。プロを目指すなら、もっと上達したいなら、プロの実践的な指導を仰ぐことが最善です。辛口の批評や、明らかな欠点の指摘もあるかと思いますが、それは身近な人間からは得られない、貴重なアドバイスだとお考えください。



質問

 小説というものは、教えたりできるものなのですか。

回答

 いい質問ですね。本質的には、小説の核になる部分は教えられるものではないと思います。しかしながら『小説塾』は、教えることのできる部分がたくさんあると考えています。

 たとえば自動車教習所では、車の運転方法を教えますが、免許を取ったあと、その車でどこへ行くのか、車を何に使うのか、それは教習所では教えられません。

 同様に小説も、小説の書き方を教えたり、書きかたの欠点を指摘したり、どうすればもっとよくなるのかなど、具体的なことでお教えできることはたくさんあります。

 しかし、そうして身につけた創作力を使って、「何を書くのか」「なぜ小説を書くのか」「小説を発表して読者に何を伝えたいのか」などは、お教えすることではなく、受講なさったかたが自由に考える創造の世界ですので、そこに『小説塾』は、足を踏み入れることはいたしません。

 以上が、教えられることと、教えられないことの区別です。



質問

 この講座は、どのくらいの年齢層を対象にしたものですか。

回答

 塾長・薄井ゆうじはこれまで(ほかの講座なども含めて)数百人の受講者の作品を添削・講評してきました。年齢層は、これまでに一番若い方で11歳(小学5年生)のかたがいらっしゃいますし、90歳近いご高齢のかたの作品も読んできました。小説に、年齢や性別は関係ありませんので、お気軽に受講なさってください。



質問

 原稿用紙に手書きで書くのと、パソコンのワープロソフトで書くのでは、どちらがいいのですか。

回答

 作品の中身が大切ですので、どちらで書いてもかまいません。

 ただし、原稿用紙に手書きで書いていらっしゃるかたは、できれば機会をみてワープロ(パソコン)を導入することも考慮してみてはいかがでしょうか。ワープロあるいはパソコンは、大量に文字を入力しても腱鞘炎にならず、いつでも清書したようにプリントできるので、とても便利です。
 特に、自分が書いたものを何行か削除したり、何ページか修正したり移動したりという場合は、手書きのかたは、原稿が汚くなるので面倒になり、そのまま書き続けてしまうことが多いようです。パソコンであれば、削除や修正も簡単なので、自分の作品を徹底的に書き直すことができるという利点があります。
 さらに自分の思い込みによる誤字や、送り仮名の間違いなどについても、ワープロは正しいものを表示してくれるので、些細なミスは激減すると思います。
 そういう意味でパソコンの導入を考えてもいいと思います。高価なものは必要ありません。文字入力と印刷程度でしたら、いま市販されているパソコンとプリンターなら、いちばん安価なものを買っても充分に使えますので、ご検討ください。 



質問

 1作品1回完結講座の場合、かなり以前に書いた作品でも読んでもらえますか?

回答

 はい。最近書いた作品でなくてもかまいません。若いころ書いて応募した作品が押入の奥から出てきた、これがなぜ落選したのか、どの程度の評価を受けるものなのか、落選しただけでは誰もその答を示してはくれません。一度プロの作家に読んでもらいたいというかたもいらっしゃると思います。書いてから何十年も経った作品でも、拝読させていただき、どこをどう直せばいいのかのアドバイスをさせていただきます。そのような場合、できれば「何年前の」とか「何歳のころ」に書いたというメモをしていただければ、評価の参考にさせていただきます。



質問

 添削・講評は、およそ何日くらいで返送されてくるのですか。

回答

「1作品・1回完結講座」の場合は、200枚以下であれば、作品を講評・添削・アドバイスして返送するまでの日程は、おおむね10日~2週間程度です。300~500枚の原稿は、2~3週間、それ以上の枚数ですと、もうすこし日程がかかります。ただし、この日程は平均値ですので、賞への応募の締め切りに間に合わせたいなどの事情があれば、優先的に返送させていただくこともできますので、ご相談ください。

「全6回・課題コース」の場合は、長さにもよりますが、10日から2週間程度で返送されます。



質問

 講評が届いたあと、疑問点があった場合は質問ができますか?

回答

 講評が届いてからおよそ1カ月以内なら、メールでのご質問を受け付けています。ただし長い質問は困りますので、簡潔に質問の要点を書いてメールでお送りください。

 電話でのご質問は、事務的な事柄だけを受け付けます。講評の内容に関することは、電話では一切受け付けておりません。なぜなら電話口に出るのは『小説塾』の事務処理をしている担当者ですので、小説や創作についての専門家ではないため、責任のある回答はできないのでご理解ください。

 メールでしたら、そのメールを塾長・薄井ゆうじに転送し、回答を受けることができます。



質問

 家族や同僚には内緒で受講したいのですが……。

回答

 このような希望のかたもいらっしゃるので、【講評は個人名で】というご希望があれば『小説塾』の封筒は使用せずに、個人名で講評や資料やテキストを郵送いたします。郵便物を介さない、メールのみでの講評のやりとりもできますので、その場合は、【メールのみでの受講を希望】と明記していただければ、郵便物(6回コースのテキストを除く)は一切発送いたしません。また、受講生が何らかの賞を受賞した場合も、『小説塾』では、賞の名前、受賞者のお名前や作品名なども含めて一切公表いたしません。例外として、ご本人の承諾が得られた場合に限って、『受賞者インタビュー』のようなことをお願いする場合もありますが、それ以外は候補になった場合も含めて口外はいたしません。したがって、これまでに『小説塾』が何人の作家を輩出したかも、守秘事項となっています。



質問

 受講作品の内容は外部に漏れたりしないのでしょうか。

回答

 作品の内容は、部外秘として取り扱います。塾長以外は受講作品を読みませんし、作品やファイルのコピーも部外秘の扱いになっております。もちろん塾長自身も、受講生の作品の内容や発想を盗用したり流用したりはいたしませんのでご安心ください。